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ハンドボールの井上@TRANSISTAR|【第1回】自己紹介と春季リーグを振り返って

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朝日大学体育会ハンドボール部監督の井上元輝です。この度「TRANSISTAR」のホームページにおいてコラムを掲載させていただくことになりました。
このコラムでは、中高生を対象とした「技術やトレーニング方法」について月1回ペースで更新していく予定です。

まずは初回として、私の自己紹介と東海学生春季リーグ戦の振り返りについて書きたいと思います。

高校を卒業するまでの18年間は、秋田県にある湯沢市というところで過ごしました。小学校の体育の授業でハンドボールと出会いました。
上段のコーナーに設置されている鈴にボールを当ててゴールを決めたら2点、チーム全員が得点を入れたらボーナスポイントとしてプラス1点という工夫されたルールで、ハンドボールの楽しさを学んだことを覚えています。中学校、高校では部活動で本格的にハンドボールを始めました。厳しい練習を仲間と乗り越え、成長を実感できたり努力することの大切さを学びました。
 
高校を卒業後は、筑波大学に進学しました。大学には、現在日本リーグや社会人大会で活躍されている競技力の高い先輩方が多く、練習についていくだけでもやっとのことでした。しかし、地道にフットワーク練習やウエイトトレーニングに取り組むことによって、ディフェンスで試合に出る機会を掴むことができました。

一方で、筑波大学にはハンドボールを論理的に学ぶことができるカリキュラムがあるため、実践練習だけではなく、理論も学ぶことができました。卒業論文を執筆するために取り組んだ、ポストプレーを日本人選手と欧州選手とで比較する研究で、ヨーロッパのハンドボールに興味を持つようになりました。
 
大学卒業を機に現役選手を辞め、筑波大学の大学院に進み、コーチングを学び始めました。それまで受けてきた現場のコーチングと座学のコーチング論を比較しながら、
「あの先生の教えには、こういう意図があったのか」
「あの時はこういう練習の方が良かったのでは」

と色々なことを考えるようになりました。

同時に、学生コーチとして大学チームに関わっていく中で、
「自分が行っている練習やアドバイスはこれまで経験してきたことに限定されている」
「他にもっと良いアドバイスはできないだろうか」

と悩むようになりました。
そこで、留学をして本場ヨーロッパのハンドボールを学びに行こうと決めました。

留学先に選んだのは、中欧のハンガリーでした。理由は、ハンドボール強豪国で、日本人がこれまでハンドボールを学びに行っていない土地で学びたいと考えたからです。ハンガリーでの2年間は濃厚で、実際に現場でアシスタントコーチをしながら多くのことを学びました。
理論や練習法はもちろんですが、アカデミーチームを率いるコーチに質問したり議論をしたりしていく中で、彼らの哲学や情熱を間近で感じることもできました。留学前よりも、日本の良さや課題を客観的に捉えられるようになったことが、大きな収穫の一つだと感じています。
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大学院を修了して、今年の4月から岐阜県にある朝日大学健康スポーツ化学科設置準備室の教員に就きました。ここで、東海学生ハンドボール連盟1部に所属する男子ハンドボール部の監督を務めています。

監督に就任してから数週間で始まった春季リーグでは、チームが前進していくために、まずは自チームの選手の特徴を把握すること、次に対戦チームの分析をすること、さらに自分たちと相手の強みと弱みを考えた上で戦術・練習のプランを練ることなどに、毎週取り組んでいきました。
結果は、10チーム中8位という成績で、西日本インカレ出場に1歩及びませんでした。現在は、私たちの目標である全日本インカレに出場するため、秋季リーグで東海地区代表権を勝ち取ることを目標に練習しています。

この次からは、技術・トレーニング方法について書いていきます。次回は「ボールキャッチスキル」を予定しています。

朝日大学体育会ハンドボール部
監督 井上元輝

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