TOPICSお知らせ

三重バイオレットアイリス×TRANSISTAR|「世界を変える挑戦」(下)

P3240645昨シーズンから新体制となった三重バイオレットアイリス。前々回前回に引き続き、櫛田監督梶原ビジネスマネージャーのお二人にお話を伺いました。

新しいことに挑戦していきたい

梶原:三重バイオレットアイリス(以後、MVI)とTRANSISTARが組んだキッカケは何だったんですか?

櫛田:俺が選手として現役でプレーしていた時は、東屋さん(社長)はサラリーマンをやりながらTシャツを作っていて。

俺は個人的にハンドボールスクールをやっていて、それを続けたいと相談したら、「応援しますよ」と言ってくれて。気付けばサラリーマンを辞め、独立してやっていたんだよね。

最初は一選手として応援してもらっていたのが、俺に監督の話が来て、今度は企業とクラブで一緒に何かできないかってことで、サプライヤー契約に至ったんだよね。

櫛田 亮介(三重バイオレットアイリス 監督)1977年生まれ、奈良県出身。 一条高校→中部大学→ホンダ→ ホンダ熊本→ESV Lok Pirna(ドイツ)→ TSV Weinsberg(ドイツ)→北陸電力 2015年より三重バイオレットアイリス監督に就任。

櫛田 亮介(三重バイオレットアイリス 監督)1977年生まれ、奈良県出身。
一条高校→中部大学→ホンダ→ ホンダ熊本→ESV Lok Pirna(ドイツ)→ TSV Weinsberg(ドイツ)→北陸電力
2015年より三重バイオレットアイリス監督に就任。


東屋:最初はアパートでTシャツを作っていました。販促も何からやれば良いかわからなかったので、インカレやインハイにお邪魔して通路を歩いてくる先生に突撃で名刺を渡して名前を覚えてもらっていました。(笑)

櫛田さんがMVIの監督に就任すると聞いて、すぐに「一緒にやらせてください」と。

梶原:会社としても結構冒険じゃなかったですか?

東屋:そうですね。トップチームのサプライヤー契約は初めてだったので冒険でした。でも、やってみないと何も分からないのでチャレンジしてみようと。

櫛田:最初に「想い」と「こういうことやりたい」と話しに行ったことを今でも覚えているわ。

東屋他の企業がやっていない、新しいことに挑戦していきたいと思っています。そのあたりはMVIを見ていて、共通する部分だと感じています。

櫛田:それは俺も感じていて、「負けられないな」と現役の時から思っているわ。

ハンドボール選手として飯が食いたい

梶原 晃(三重バイオレットアイリス BM)1983年生まれ、愛知県出身。 名古屋南高校→レッド・スコーピオン→Sparta Munster(ドイツ)→TV EMSDETTEN(ドイツ) 2016年より三重バイオレットアイリス ビジネスマネージャーに就任。

梶原 晃(三重バイオレットアイリス BM)1983年生まれ、愛知県出身。
名古屋南高校→レッド・スコーピオン→Sparta Munster(ドイツ)→TV EMSDETTEN(ドイツ)
2016年より三重バイオレットアイリス ビジネスマネージャーに就任。

東屋:話は変わりますが、梶原さんはなぜ海外へ行ったんですか?

梶原:ハンドボール始めた時くらいから、ドイツが強くて有名だと聞いていました。僕はハンドボールを父親から習っていたんですけど、父親も昔、ドイツ人から教わったことがあるって聞いて。

子供心に「プロになりたいな」と、「そういう世界があるなら行ってみたい」と小学3年生の頃からずっと思い続けていて、大学を卒業したら行こうと。

東屋:やはり日本と海外の違いって大きいですか?

梶原:日本リーグでプレーした後に海外へ行った選手と感じ方は違うかもしれないですけど、パス1つ出すにしても違うし、DFとの距離感も違う。

一番しんどかったのは「言葉」ですかね。あとは「1人」っていうことが辛かったかな。今思えば、海外で「外国人として生きる」という事はしんどかったですね。語学も苦手だったので苦労しましたね。

東屋:櫛田さんはなぜ海外へ行ったんですか?

櫛田:大学生の時に「将来世界に通用する社会人になりたい」と思っていて。別にハンドボール選手で行きたいってわけではなく、その時にやっていたのがたまたまハンドボールだったってだけで。

ホンダ熊本が日本リーグから撤退があり、いろんなタイミングが重なって。
ヨーロッパのチームをインターネットで調べて、自分でDVDを焼いて送ってね。

向こうでやれるチャンスが出てきたからやってみようと。ハンドボール選手で飯を食ってみたいと強烈に思ったのがキッカケだね。

東屋:外から見て、日本はいかがでしたか?

梶原:1回外に出たから感じる事だけど、日本の良さはすごく感じたかな。

「本当は帰ってきたくなかったでしょ?」とか、「また向こうに行きたいんでしょ?」ってすごく言われるんですよ!
僕はずっと日本にいたいですもん。(笑)

櫛田:こんな良い国はないよね。

みんな出来ない理由を探しているだけ

東屋 健太(株式会社ファーストフロンティア 代表取締役社長)1982年生まれ、秋田県出身。 羽後高校在学中にインターハイに出場。2013年にハンドボールブランド「TRANSISTAR」を立ち上げ、代表取締役社長に就任。

東屋 健太(株式会社ファーストフロンティア 代表取締役社長)1982年生まれ、秋田県出身。
羽後高校在学中にインターハイに出場。2013年にハンドボールブランド「TRANSISTAR」を立ち上げ、代表取締役社長に就任。


東屋:海外でハンドボールをプレーするためにはどうすれば良いですか?今後、海外でプレーしたいという方へアドバイスをお願いします。

梶原:よくそういう質問があるんですけど、最初に聞くのが「何が目的なのか」ってところで。「選手がやりたいです」って人は、1部から10部まである中でどこでも良いか、それともお金をもらってプロとしてやりたいのか、目的でやり方が変わってくるんですよ。

単に「チームに入りたい」って言われたら「ワーキングホリデーでも語学留学でも行けるよ」と言いますね。

東屋:ハンドボール選手としてお金をもらいたいという場合はどうすればいいですか?

梶原:トップレベルの話をすると、今はほとんどの選手に代理人が付いているんですよ。3、4部でも代理人と契約している選手はいるし、18歳とかでも代理人がいるケースが増えていて。だからまず代理人を見つけるっていうのが良いと思う。

ちょっと前までは櫛田監督みたいにDVDを送って、興味持ってもらったチームの練習に行って、良ければ契約になることもありました。
ただ自分一人で売り込むのも難しいので、現地の人やハンドボールチームに繋がりがある人に相談した方が良いと思う。

櫛田:ハンドボールをプレーするだけだったらワーキングホリデーのビザを取って「お金はいらないからプレーさせてください」と言えばどこでもやれると思う。

クラブからしたら、賃金を払うわけでもないし、ハンドボールがやりたい日本人が来て、ビザの心配もなくて、ただ通ってくるだけだからね。場合によってはクラブに月謝や会費を払うケースもあるけれど。

東屋:意外ですね。もっと難しいものだと思っていました。

櫛田:例えば、日本のクラブチームにヨーロッパから仕事とかで外国人が来て「ハンドボールがやりたい」って言えば一緒に練習するじゃん。それと変わりないんだよね。ただそれがちゃんとブンデスリーガまで繋がっているだけで。

東屋:変に自分で難しいと考えている人が多いかもしれないですね。

櫛田:でもハンドボールでお金を稼ぐとなると一気にハードルは高くなるけどね。

東屋:プレーするだけなら、そこまでハードルは高くないんですね。

櫛田行動をするかしないかだけ。「行きたいです!」ってみんな言うけど、本当に行ったのは片手で数えるくらいじゃないかな。

梶原:本気の人は行動しているよね。僕は語学学校に通って、最初はその近くのチームで練習していました。
僕も最初はわからなくて、周りの人も誰もわからなかったから、「じゃあ最初にやって理解できたら教えられるじゃん」って。だからやってみただけで。

櫛田皆出来ない理由を探しているだけ。

東屋:確かにそう思います。こうやって店舗を出すのも誰にでも出来るわけですから。それと似た感覚がありますね。

どこを目指しているのかを具体的に持つ

東屋:やはり、若い世代の選手たちは海外に出てプレーしていった方が良いですか?

櫛田:目的によると思うんだよね。向こうで世界のトップを目指してやるんだったら、中学生くらいから言葉の勉強をしたりしなきゃいけない。

ヨーロッパでは18歳位までは日本みたいな頻度や強度で練習するわけではないから、18歳位までは日本で学んで、「日本人らしさ」を身に付けてから海外に行くっていうのが現実的ではあるかな。

東屋:今の小・中学生など、若い世代の選手にはどのようなことを期待したいですか?

櫛田自分がどういう選手になりたいのか、どこを目指しているのかを具体的に持つこと。計画を立てて、それを実行していくことだと思います。

梶原:とにかく自分で考えて、自分で行動すること。これが本当に大事。

地域を巻き込む

投稿01
東屋:クラブとして「将来これがやりたい!」ということはありますか?

櫛田:ビールを飲みながら試合を見に来て欲しいです。(笑)

梶原:楽しみにして来る場所にしたいですね。大人の方にはビールのつまみとして試合を見て欲しいですし、子供たちには憧れの場所となってほしい。

そして地域にどんどん絡んでいきたいと思っています。地域の方々に「MVIがあるから週末が楽しい」と思ってもらえるようになりたいです。試合だけじゃなく、イベントもどんどんやりたいです。

新しい価値観を作る

東屋:最後に今後の展望をお願いします。

梶原:ハンドボールでビジネスをしていくとなると、僕らも1企業としてお金を頂いた分以上に何か提供しなければと思っています。今後は僕達の方から「こういうことできますよ」ともっと提案していきたいです。

また僕がテーマとしているのは「半永久的に続けていくこと」です。ずっと協賛して頂いている企業様にはしっかりと恩返しをしていきたいです。

櫛田:(MVIもTRANSISTARも)ハンドボール界を良くしたいっていう思いがあって。トランジスタはメーカーとして商品を販売する、MVIはクラブチームとして試合で魅せるってところで何か新しい価値観を作っていけたらいいなと思っています。

東屋:僕たちも新しいことにチャレンジしていきたいですね。それをゆっくりやっていてもダメだと思うので、「トライして失敗したら次!」っていうスピード感を持ってやっていきたいです。本日はありがとうございました。<終>
5763a8c8-1e7c-4a09-90e7-2b0f0ab99010
三重バイオレットアイリス
>>ホームページ<<

>>Facebookページ<<

>>Twitter<<

>>Instagram<<

関連記事

【上】三重バイオレットアイリス×TRANSISTAR|「世界を変える挑戦」
【中】三重バイオレットアイリス×TRANSISTAR|「世界を変える挑戦」
【下】三重バイオレットアイリス×TRANSISTAR|「世界を変える挑戦」

【お知らせ】三重バイオレットアイリス×TRANSISTAR続編、近日公開決定!!

Pocket

CONTACT

チームウエアや、その他ご意見・ご相談・お見積りなどお気軽にご連絡下さいませ。

MORE